Androidスマートフォンの画面の構造と操作方法 ~Androidスマートフォンの専門用語もこれで安心~

Androidスマートフォンの画面の構造

ホーム画面をつくる3つのものとドロワー

 さあこんどはAndroidスマートフォンの画面の解説です。習うより慣れろという言葉の通り、使っていればなんとなく画面の構造もわかってくる人も多いと思いますが、一応画面を構成しているものの名前なども交えながら解説していきたいと思います。
 さて、まずは当然「ホーム画面」です。ホーム画面は3つのもので構成されていて、それが右図で示すように「ステータスバー,デスクトップ,ドックバー」です。この3つとドロワーと言われるアプリ一覧がAndroidスマートフォンの画面を構成する基本と言って良いと思います。なので以下でこの4つについて解説していきたいと思います。
home

ステータスバー

status  とりあえず上から順に解説していくことにしましょう。まずはステータスバーです。ここには電波状況や電池の状況、それから時刻といったものが表示されています。これらはスマートフォン以前までの携帯、いわゆるガラパゴス携帯でもお馴染みですよね。でさらにメールを受信するとメール受信マークや不在着信があったら不在着信マークなども、ここに表示されます。要はあなたの携帯の状況(ステータス)を表示してくれるんですね。
 で画面を下にスワイプ(指でなぞること)するとステータス画面が開きます。いまとりあげたステータス項目を確認でき、それらをタップすることでその項目の示すページへと移動できます。
 このステータスバーですが、色んなアプリを開いていても常に表示されていることが多く、下にスワイプするだけで開けるという点が便利で、最近ではこのステータスバーに色々なスイッチを配置する使い方も良く見られます。こういった設定の拡張は、それ用のアプリ等で比較的簡単に出来ますので、興味のある人は是非試してみてください。

デスクトップ

 次に画面の大部分を占めるデスクトップです。ここはウィジェットやショートカットを配置するところで、人それぞれ特色のでる箇所といえます。また使用頻度が高いため、だいたい3~5ページ用意されていて、横にスワイプすることで隣ページに移動します。
 ちなみにショートカットはアプリを起動する近道ボタンみたいなものですが、ウィジェットは画面に表示ておくと便利なアプリの一部を表示したものという感じです。右図ではアナログ時計と5つ並んだ各種設定切替ボタンがウィジェットで、それ以外のアイコンがショートカットです。
desktop

ドックバー

status  では続いてドックバーです。ここは特によく使うものを表示しておく箇所です。左図では「電話、電話帳、ドロワー、メッセージ、ブラウザ」となっています。デスクトップを隣ページに切り替えても、ここは固定されていることが多く、逆に言えばどのページにいても、すぐに使えるようにしておきたいほど重要なものを配置しています。
 このドックバーに表示するものを変更するには「ホームアプリ」と言われる、ここで解説している画面の構造をまるまる一括で替えるアプリを必要とする場合がほとんどです。この「ホームアプリ」に関しては、また別のページで解説するつもりなので、とりあえずはここまでとします。

ドロワー

 最後にドロワーです。ここは現在スマートフォンに入っているアプリの一覧を表示するページです。またAndroid4.0からはウィジェットについても、ここに表示できるようになったようで、上部のタブで切り替えるようです。
 ドロワーについても基本的には表示の変更はできなくて一覧を表示するのみとなっています。ただしドックバーと同じで「ホームアプリ」の変更により表示するもののグループ分けとかが可能です。これについても「ホームアプリ」のところで解説する予定ですので、ここでは割愛します。
drawer

Androidスマートフォンの画面の操作

最低限知っておきたい5つの操作

 今度は画面の操作方法について解説していきます。操作方法もスマートフォンならではの専門用語があるので知っておかないと、マニュアル等で「下にスワイプする。」って書いてあったりして、「下にスワイプ・・・て何?」ということにもなりかねないので、最低限の操作方法とその操作名は覚えておきましょう。
 とりあえず覚えるべき基本操作は5つ。タップ、ロングタップ、ドラッグ、スワイプ、ピンチアウト(イン)です。というわけで順番に解説していきましょう。

タップ,ロングタップ

【タップ】主な用途:項目の決定、選択
 まずは最も基本操作である「タップ」です。これは画面を指1本でチョンと軽く触る操作です。主な用途は項目の決定や選択です。

【ロングタップ】主な用途:項目の編集メニューを出す
 次は「ロングタップ」です。これは画面を指1本で少し長く触る操作です。タップより長めに触るので「ロングタップ」そのままですね。主な用途は項目の編集メニューの表示です。パソコンでいう右クリックに近い操作です。
タップ

ドラッグ

【ドラッグ】主な用途:項目の移動
 続いて「ドラッグ」です。これはアイコン等の選択対象を触り続けながら移動する操作です。主な用途は項目の移動です。パソコンでも同じ操作名でありますね。
ドラッグ

スワイプ(フリック)

【スワイプ(フリック)】主な用途:ページの移動
 今度の「スワイプ」ですが「フリック」と呼ばれることもあります。これは画面を指1本で上下左右いずれかの目的の方向に軽くなぞる操作です。主な用途はページの移動です。
 ちなみにスワイプとフリックの使い分けですが、どうも上下だとスワイプ、左右だとフリックと表記される場合が多いです。ただ厳密に使い分けされてるわけではないみたいです。
スワイプ

ピンチアウト(イン)

【ピンチアウト(イン)】主な用途:ページの拡大・縮小
 最後に「ピンチアウト」と「ピンチイン」です。これは画面を指2本で広げる操作、縮める操作です。主な用途はページの拡大・縮小です。
 どっちが「ピンチアウト」でどっちが「ピンチイン」とわからなくなってしまいそうですが、拡大する方が「ピンチアウト」、縮小する方が「ピンチイン」です。
ピンチアウト
ピンチイン

Androidスマートフォンの専門用語一覧

Androidスマートフォンの専門用語を知っておこう。

 上記で画面の構造や操作名称などを紹介してきましたが、スマートフォンの専門用語はまだまだたくさんあって戸惑うことが多いと思います。なのでここで私が思いつく範囲で専門用語の一覧を載せておきたいと思います。中にはパソコンと同じ語などもありますが、あくまでスマートフォンにおいての専門用語として意味を紹介していますのでご注意ください。

アカウント使用する権利のこと。
アップデートプログラムの更新、改善、修正、機能追加などのこと。
アップロード自分の端末(スマートフォンやPC)にあるデータをWeb上に送ること。
アプリアプリケーションの略。appと略されることもある。
アンインストール端末に入っているアプリを削除すること。
androidGoogleが開発しているスマートフォンに搭載されてる環境のこと。
インストール端末にアプリを設置すること。
ウィジェットホーム画面上でアプリの一部を表示させるプログラム。
SDHCカード従来のSDカードの容量が2GBまでなのに対し、新しい規格で32GBまで増えたもの。
SDXCカードSDXCカードの更に新しい規格で48GB以上の容量を持つもの。
SDカードスマートフォンで主流のメモリーカードの規格。
LTE第3世代(3G)の拡張版で、データ通信を高速化した規格のこと。4Gとも呼ぶ。DocomoではXiのこと。
OSオペレーティングシステムの略で、端末の案内役のこと。
置くだけ充電台に置くだけで充電できるワイヤレス充電機能のこと。
画面メモ端末で表示されている画面を画像として保存する機能。
ガラパゴス携帯日本独自の規格の携帯電話のこと。世界基準では使えないためガラパゴス化(独自の進化)した携帯と呼ぶ。
機内モード通話機能、パケット通信やWi-Fiなどすべての無線通信をOFFにするモード。
キャッシュよく使うデータを一時的に記憶しておくこと。
共有あるデータを複数の人や端末で使用できる状態にすること。
GooglePlayGoogleのAndroid端末向けアプリケーション・映画・音楽・書籍の配信サービス。前はAndroid Marketだった。
クラウドデータやプログラムを自分の端末ではなく、インターネット上に保存して使うサービスのこと。
クリップボードコピーや切り取りなどで取得したデータを一時的に保存する場所。
クレードル端末のスタンド型の接続機器。充電の他にもUSBで接続してデータの交換などが行える。
XiDocomoの第4世代(4G)のデータ通信規格のこと。
コアCPUの中心でデータの処理を行うところ。例えるなら脳みそ。
ジェスチャースマートフォンに任意の形を記憶させて、それにスマートフォンの操作を割り当てること。
GPS人工衛星を利用して自分が地球上のどこにいるのかを正確に割り出すシステム。
CPU端末の中心的な処理装置として働く電子回路のこと。
ステータスバー画面上部にある端末の状態を表示する領域のこと。
ストレージデジタル情報を記録・保存する記憶装置の総称。
3G第3世代(3G)のデータ通信規格のこと。DocomoでいうとFOMAのこと。
スリープ端末の動作を一時的に停止させ、節電状態で待機させること。
スワイプ画面に触れた状態で指を滑らせる操作のこと。
センサーAndroidでは加速度、温度、重力、ジャイロ、照度、線形加速度、地磁気、圧力、近接、湿度、回転ベクトルのセンサーが内蔵されている。
ダウンロードWeb上にあるデータを自分の端末(スマートフォンやPC)に持ってくること。
タスクデータ処理を実行してる単位。スマートフォンでは動いてるアプリの数と考えてよい。
タスクマネージャー起動しているアプリなどを管理するアプリのこと。
タスクキラー起動しているアプリを終了させること。
タッチタップと同義。画面を指先で短く触ること。
タップ画面を指先で短く触ること。
タブレットスマートフォンよりも画面が大きい端末のこと。特に定義はない。
テザリングスマートフォンを使って他の端末をインターネットに接続する機能。
デスクトップホーム画面において、アプリのショートカットアイコンやウィジェットなどを配置する領域のこと。
デフォルト初期値のこと。
テーマホームアプリにおいて壁紙やアイコンなどのデザイン一式をセットにしたもの。
同期PCやスマートフォン内のデータとネットワーク上のデータを同じ内容にすること。
トグルタップでOn/Offが切り替わるスイッチのこと。
ドラッグ画面上でアイコン等を指で押したまま移動させる操作のこと。
ドロイド君Androidのマスコットキャラクターの日本で主流の呼び名。世界ではAndroidRobotが多い。
ドロワー端末に入っているアプリを一覧で表示するページのこと。
長押し画面上でアイコン等を少し長めに押すこと。
日本語入力システムローマ字やかなを日本語に変換するシステム。学習機能や予測変換機能などに違いがある。
バックアップデータの写しを取って保存すること。
バックグラウンドデータの写しを取って保存すること。
ピンチアウト画面を2本の指で広げる操作
ピンチイン画面を2本の指で狭める操作
ファイルマネージャーファイルの移動やコピー、削除、改名、検索といったファイルそのものの操作を行うアプリ。
felicaソニーの非接触ICカード技術方式。Suicaもお財布ケータイもEdy、nanaco、WAONもこのICチップを使ってる。
4G第4世代(4G)のデータ通信規格のこと。DocomoでいうとXiのこと。
ブラウザインターネットを閲覧するためのアプリのこと。
プリインストール購入した状態で予めインストールされていること。これで入ってるアプリは削除できないことが多い。
フリック画面に触れた指を少しだけスライドさせる操作のこと。
Bluetooth無線通信技術の一つ。
ホームアプリ画面をカスタマイズできるアプリのこと。
ホーム画面HOMEボタンを押したときに表示される画面のこと。
防塵外来固形物の侵入に対する性能。0(無保護)から6(耐じん形:じんあいの侵入がない)まで定められている。
防水水の浸入に対する性能。0(無保護)~6(暴噴流に対して保護)と、7(水に浸しても影響ない)~8(潜水状態での使用に対して保護)がある。
メモリ端末内でデータやプログラムを記憶する装置。
有機ELディスプレイ電圧をかけると発光する物質を利用したディスプレイ。低電力で高い輝度を得ることができる。
RAM任意の位置からデータを読み出すことができ、任意の位置にデータを書き込める記憶媒体のこと。
リモートコントロール端末を離れた場所から操作すること。
RetinaディスプレイApple社のiPhoneやiPadなどに採用されている、高解像度(高画素密度)の液晶ディスプレイのこと。
ロック画面画面表示時に端末の誤作動を防止するために任意の操作を必要とする画面のこと。
ROM読み出し専用で書き換えや消去が出来ない記憶媒体のこと。
ロングタップ長押しと同義。画面を少し長めにタップすること。
ライブ壁紙アニメーションなどの動く要素が追加された壁紙のこと。
ランチャー登録しておいたアプリ等をアイコンで一覧表示し、簡単に起動できるようにするアプリのこと。
wifi無線LANでインターネットに接続すること。
ワンセグ地上デジタル放送で行われる携帯電話などの移動体向けの放送。