スマートフォンの性能 AndroidスマートフォンのCPU,RAM,ROM ~スペックを比較するには~

スマートフォンの性能(スペック)

CPU,RAM,ROM

 OSに続いて、今度はCPU,RAM,ROMと、またもやよくわからない単語の出現です。しかしこのCPU,RAM,ROMという3つはスマートフォンの性能を決めるとても大事な要素なので知っておいて損はないです。
 ちなみに一応この3つを正式名称で紹介するとCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)となります・・・・。全然何かわからないですね・・・・。
 しかし悲しむ必要はありません。この3つについて完全に理解する必要はないですし、正直私も完全に理解なんてしてません。要は後に解説するこの3つのイメージを掴むことが大事です。


CPU,RAM,ROMの関係性

 CPU,RAM,ROMを解説するには、この3つの関係性を知ることが重要です。これはパソコンなどでもよく使われる例えですが、CPUは働く人(ここではドロイド君)の能力、RAMは机の広さでスマートフォンの様々な処理を行う作業スペース、ROMは引出しでデータの保存場所で例えられます。アプリ等のスマートフォンの処理をこれで表現するとわかりやすいのです。
 例えばスマートフォンに音楽が入っていて、それを音楽プレイヤーアプリで聴きたいとします。その時の処理を例えると引出し(ROM)に入っている音楽と音楽プレイヤーアプリをドロイド君が取り出して、机の上(RAM)で動かす。といった感じです。
 あくまで作業をするのは机の上(RAM)で、その処理の速さは主に働く人の速さ(CPU)と机の広さ(RAM)に関係します。引出しの容量(ROM)はある程度あれば、特に問題ありませんが、様々なデータが増えて引出しの中がいっぱいになってくると、やっぱり処理の速さに影響してきます。
 想像してもらうとわかるかもしれませんが、働く人の能力が低ければ、もちろん作業は遅いですよね。しかしいくら働く人の能力が高くても机が狭かったり、引出しが物で溢れていたらやっぱり作業は遅くなりますよね。なのでスマートフォンの性能を考えるには働く人の能力(CPU)と机の広さ(RAM)がお互いに力を発揮できる性能であることと、ある程度の引出しの容量があることがカギです。

CPU,RAM,ROM

appli


CPU

働く人の能力

 では次に各項目1つ1つについて解説していきます。まずはドロイド君の能力(CPU)です。これは能力が高い方が良いに決まっています。では能力の高さはどこで見るかというとCPUの文字のあとに1.2GHzとか1.5GHzとかありますよね。ここの数字が大きい方が能力が高いと考えて問題ありません。
 そして注目なのはこの○○GHzの後に×2とか×4とかついていたり、Dual(×2の意味)とかQuad(×4の意味)といった表記の付いてるものもあります。これは実はドロイド君の人数を表しています。スマートフォンにおいては色々な作業を同時に行うことが多いですから、能力の高さももちろん重要ですが、ドロイド君の人数も大変重要です。
 ちなみに1.5GHzのドロイド君1人と1.2GHzのドロイド君2人ではどちらが良いですか?と聞かれたら間違いなく1.2GHzで2人の方です。一概には言えない部分もありますが、まず間違いなく作業は後者の方が早いです。

android_1.2-1.5

1.5-1_1.2-2


RAM

机の広さ

 つづいてはRAM、机の広さです。これも広いに越したことはありません。現在の主流は512MBか1GB(1000MB)といったところです。正直1GBの方をお勧めします。
 さて「机は広い方が良い。」で解説を終えてはあまりに寂しいので、少し深い解説をしたいと思います。スマートフォンというのは常に色々なアプリや処理をしているものという話はなんとなく聞いたことがある人も多いと思います。
 では実際のスマートフォンの処理をこの例えで表すとどうなるかというと右図のようになります。なんと実はスマートフォン自体を動かすのに大体250MBぐらい使ってしまうのです!!そして空いているところでアプリとかを処理することになります。さらにはアプリの中には自動で起動するものも多いので、机の上の作業スペースはどんどん狭くなってしまいます。
 なので512NBより、出来れば1GBの方がおすすめなのです。図を見ても明らかに1GBの方が作業がはかどりそうですよね。では机の上を片付けるにはどうしたら良いかというと、ちゃんとアプリを終了することです。終了の仕方はアプリによって様々ですが、一括でアプリを終了させるアプリなんかもありますので、そういったものを使うと便利だと思います。
 ちなみにHOMEボタンを押してホーム画面に戻るだけでは、ほとんどのアプリは終了しないで動いたままなので注意しましょう。

RAM


ROM

引出しの容量

 さて読んでて疲れてきた人も多いでしょう。ですがこのCPU,RAM,ROMの解説も最後のROMとなりました。しかし最後のROM・・・少し複雑です。というのもOSのAndroid4.0から少し構成が変わったからなのです。それでは順番に解説していきましょう
 まずこれまでのAndroidですが引出しの構成は左図のように「内部ストレージ、SDカード」で出来ていました。内部ストレージとSDカードでは何が違うかというと、取り出しやすい引出しが内部ストレージ、容量が大きくてデータ保管用がSDカードといった感じです。あと重要なのはウィジェットは内部ストレージにあるアプリしか使用できません。
 次にAndroid4.0ですが構成は「本体メモリ、内部ストレージ、SDカード」で出来ています。これまでのAndroidでいうところの内部ストレージが本体メモリでSDカードが内部ストレージになった感じです。そしてSDカードは横にある収納用の棚みたいなイメージです。
 ではROMを考えるうえで重要なのは何かというと内部ストレージ(Android4.0以前)、本体メモリ(Android4.0)の容量です。アプリによってはここにしか保存できないものもあり、先ほども書きましたが、ウィジェットを使用するアプリはここに保存しないといけません。そのためここの容量不足の問題が必ず初めに出てきます。正直なところそれ以外は容量も大きく、あまり問題にはならないことが多いです。
 さらに問題なのはこの内部ストレージ(Android4.0以前)、本体メモリ(Android4.0)の容量がパンフレットなどに明記されていないことです。一応最近では「データフォルダ容量」という項目を表記してるものもありますが、このデータフォルダ容量というのはROM全体の空き容量を示しているため、あまり参考になりません。先ほども書きましたが重要なのは本体メモリや内部ストレージといわれる箇所にどれくらいの空き容量があるかなので、ROM全体の空き容量を表示されてもあまり意味ないのです。
 ROMのこの箇所をどうしても知りたい方はしっかり問い合わせして確認するのが良いと思います(無責任かもしれませんが、すみません・・・・)。ただしショップの店員さんだとわからない可能性もけっこうあるので注意してください。

ROM