アンドロイドスマートフォンとPC(パソコン)の連携 ~データ共有や同期など,接続不要で出来る~

特集(第2回)アンドロイドスマートフォンとPC(パソコン)の連携 ~その1~

はじめに

 さて久しぶりに特集です。今回特集するのは「アンドロイドスマートフォンとPC(パソコン)の連携 ~その1~」です。
 今回の特集内容についてなんですが,特集の第一回では自分の中で一番素晴らしいアプリということで,Llamaというややマイナーなアプリの使い方や設定方法を解説しました。「じゃあ第二回はLlamaに次ぐアプリを紹介するべきだろうということで,DropboxとDropsyncを解説しよう。」と考えたのですが,どうせなら少しテーマを広げてアンドロイドスマートフォンとPC(パソコン)の連携を特集しよう。ということにしました。
 ただ今度はアンドロイドスマートフォンとPC(パソコン)の連携じゃあテーマが広すぎるということで,今回は「その1」としてDropboxとDropsync,AirDroid,Picasa toolといったデータ共有関連のアプリについてに解説することにしました。特集第三回で「アンドロイドスマートフォンとPC(パソコン)の連携 ~その2~」としてジョルテ,Team viewer,Communicaseを解説する予定ですので,そちらも楽しみにしていてください。


DropboxとDropsyncによるスマートフォンとPC(パソコン)の連携

DropboxとDropsyncによるスマートフォンとPC(パソコン)の連携の概要

 さてそれではまずはDropboxとDropsyncについて解説していきたいと思います。
 このDropboxとDropsyncという組み合わせはLlamaと同様に自分の中の勝手なランキングで取り上げて第2位に入れました。今でもこのランキングは変わっておらず,このDropboxとDropsyncの組み合わせは素晴らしいと思ってます。
 ではこのDropboxとDropsyncという組み合わせがどのように素晴らしいかというと

 

 

【Dropboxで出来ること】
 web上に共有フォルダを作成し,そこを介してスマートフォンとPC(パソコン)でデータ共有やデータの同期が出来る。
【Dropsyncで出来ること】
 スマートフォン側の指定したフォルダとweb上の共有フォルダの1つを自動で同期してくれる。(無料版だと1つだけど,有料版だと複数のもよう)
【DropboxとDropsyncを組み合わせると】
 PC(パソコン)側のDropboxと同期してるフォルダにスマートフォン側の指定したフォルダのデータが自動でコピーされるようになる。(特に表記しませんでしたが無線です。)

 

 

 具体的な例で言うとスマートフォン側でカメラで撮った写真が保存されるフォルダをDropsyncで指定しておけば,ケーブルで接続とか色んな操作なしでPC(パソコン)にスマートフォンで撮った写真が自動でコピーされるようになるのです。
 これって素晴らしい連携じゃないですか?特にスマートフォンでよく写真をとる人とかはデータをPC(パソコン)に入れるのが面倒だと感じませんか?さらに写真が増えると,どれがPC(パソコン)に入れたか入れてないかわからなくなって,もういいやって具合になってりしません?
 そういった手間や問題をこのDropboxとDropsyncの組み合わせは解消してくれるのです。

Dropbox

設定方法 なんとDropboxだけで同じ機能が満足されるように

 なんと上記の説明をしてきて,今さらなんですがDropboxにカメラアップロードという新機能が追加されていて,Dropsync無しで同じ機能を満足するようにバージョンアップされていました。というわけで急遽,Dropboxのみでの設定方法に変更します。
 では設定方法を解説していきます。

 まずはPC(パソコン)側にDropboxをインストールします。このときDropboxのアカウントを持ってない人は作成しましょう。

Dropbox-1 Dropbox-2 Dropbox-3 Dropbox-4

Dropbox-11 Dropbox-12 Dropbox-13 Dropbox-14

 普通にインストールするとマイドキュメントにDropboxのフォルダが作成され,デフォルトでPhotos,Public,カメラアップローダー,初めにがあります。

Dropbox-20

 次にスマートフォン側にDropboxをインストールします。この時,先ほどPC側で設定したDropboxと同じアカウントを使います。無事に設定が終わると,PCのマイドキュメントに作成されたDropboxフォルダと同じものが見れるようになります。

Dropbox_app-1 Dropbox_app-2 Dropbox_app-3 Dropbox_app-4

 これでスマートフォン側で撮影した写真がカメラアップローダーに自動でアップロードされ,PC(パソコン)側にも自動でコピーされるようになります。
 このDropboxの注意点としては,あまりデータ量が多いとたまにエラーを起こす可能性があります。スマートフォンで撮った写真はせいぜい0.5MB程度なので問題ないのですが,例えばPC(パソコン)側で音楽データ(1曲:2MB程度で25曲で50MBなど)を共有フォルダに入れて,スマートフォン側のDropsyncで音楽データをダウンロードするような使い方をすると,たまにエラーが発生したりするようです。
 やはりスマートフォン側が無線でやりとりするのに無理のないデータ量で使用するのが良いと思います。アプリでも20MBを超えるとダウンロードや更新するのにちょっと負荷を感じますよね?一度にデータ共有する量はその程度にしましょう。


AirDroidによるスマートフォンとPC(パソコン)の連携

AirDroidによるスマートフォンとPC(パソコン)の連携の概要

 続いてはAirDroidの解説です。
 このAirDroidというアプリは先ほどのDropboxと同様,スマートフォンとPC(パソコン)間でのデータ共有を目的としたアプリです。
 ただしDropboxとは違いweb上に共有フォルダを作成するのではなく,スマートフォン側にコントロール用のサーバーを立てて,PC(パソコン)のブラウザで直接スマートフォンを操作したり,データ共有をするというアプリです。
 先ほどのDropboxはwifi接続は推奨であって一応任意でしたが、こちらのAirDroidはwifi接続することが必須となります。
 wifi接続が必須な点や直接データをやり取りする点などから,Dropboxに比べて大きめのデータ量に強い印象があります。そのため音楽データのやり取り等,少しデータ量が大きくなるものはこちらのアプリの方が良い感じがします。

AirDroid

設定方法 まるでスマートフォンをPCからリモート操作

 では設定方法を解説していきます。

 まずはスマートフォンにAirDroidをインストールします。
 次にスマートフォンでAirDoridを起動して,AirDroidのURLとログイン用のパスワードを表示します。ちなみにこの時,表示されるパスワードはAirDroidを起動するたびに変わるように初期設定されています。

AirDroid-1 AirDroid-2 AirDroid-3 AirDroid-4 AirDroid-5 AirDroid-6

 続いてPC(パソコン)側でブラウザを起動して,前手順で表示したURLにアクセスして,パスワードを入力してログインする。

AirDroid-11 AirDroid-12

 これでブラウザにスマートフォンの管理画面が表示され,PC(パソコン)とスマートフォンでのデータの共有やさらにはスマートフォンの色々な設定の変更なども出来てしまうのです。正直なところ操作性や使い勝手はかなり良く,PC(パソコン)とスマートフォンの連携でここまで出来るのかと感心させられます。
 wifi接続を用いてのデータ共有であれば,他にも「On Air」や「Wifi ファイルエクスプローラー」といったアプリがあるのですが,間違いなくスマートフォンとPC(パソコン)の連携で良く出来てるのは「AirDroid」です。


Picasa toolによるスマートフォンとPC(パソコン)の連携

Picasa toolによるスマートフォンとPC(パソコン)の連携の概要

 今回の特集で最後に解説するのはPicasa toolというアプリです。
 Picasaという名前は聞いたことがある人もいるかもしれせんね。アプリの解説の前にまずPicasaについて触れておくと,PicasaというのはGoogleのwebサービスの1つで簡単に言えばウェブアルバムです。PC(パソコン)の写真をPicasaにアップすることで色んな人と簡単に共有できたり,またバックアップにもなるという代物です。
 でPicasa toolというアプリはスマートフォンで簡単な写真の加工やウェブアルバムに写真をアップロードしたりするアプリです。ウェブアルバムを積極的に利用してる人はPC(パソコン)だけじゃなく,外出先やちょっとした空き時間とかでも利用したくなると思います。そんな人に重宝されるアプリだと思います。

Picasa

設定方法 ウェブアルバムの操作が容易に出来る

 では設定方法を解説していきます。

 まずPC(パソコン)にPicasaをダウンロードしてインストールします。(Picasa自体も色んな機能がありますが,ここでは割愛させて頂きます。)
 次にPicasaを起動して右上のGoogleアカウントでログインからログインします。(アンドロイドスマートフォンをお持ちなら,スマートフォンに設定したGoogleアカウントがあるはずなので,それを使いましょう。)
 するとPicasaのウェブアルバムが利用できるようになるので,確認してみましょう。もちろんこの時点では写真を1枚もアップロードしてないので,確認しに行っても写真はありませんが。

Picasa-1 Picasa-2

 続いてスマートフォンにPicasa toolをインストールします。
 そしてスマートフォンでPicasa toolを起動して同じGoogleアカウントでログインします。

Picasatool-1 Picasatool-2

 これでPC(パソコン)でもスマートフォンでも同じPicasaのウェブアルバムを使用できるようになります。やはり写真などは同じ場所で管理する方がわかりやすく便利です。上で紹介したDropboxとDropsyncやAirDroidでもデータの共有等は出来ますが,ウェブアルバムを利用したい人やPicasaをすでに利用している人にとっては,このPicasa toolはとても便利なアプリだと思います。


最後に

 最後にまとめとして,今回DropboxとDropsyncをきっかけにアンドロイドスマートフォンとPC(パソコン)のデータ共有という連携について改めて調査したわけですが,やはりスマートフォンはPC(パソコン)と連携させるとより便利だなぁと強く感じました。
 もちろんスマートフォン自体だけでも十分便利な代物なんですが,PC(パソコン)をお持ちの人は是非スマートフォンとの連携に挑戦してみてもらいたいです。使いこなすと本当に世界観がちょっと変わるぐらいの便利さがあるかもしれませんよ。
 ということで以上で特集第2回は終了ですが,引き続き特集第3回も「アンドロイドスマートフォンとPC(パソコン)の連携 ~その2~」としてジョルテ,Team viewer,Communicaseを解説する予定ですので,興味があったらご覧になってみて下さい。